1967年にリリースされた「虹色の湖」は大ヒットを記録し、彼女のポジションを決定づけた。GSサウンドを取り入れたドラマチックな旋律と、切なくもエモーショナルな歌唱。この一曲で彼女は時代のアイコンへと駆け上がる。
続く「砂漠のような東京で」では、都会の孤独と虚無感をしっとりと歌い上げ、歌手としての評価を揺るぎないものにした。大都会の冷たさと焦燥感を漂わせる歌詞の裏には、彼女自身が抱えていた個人的な切なさや、服部晴治との間で揺れ動く感情の波紋が投影されていたのかもしれない。歌声に宿るリアルな体温こそが、聴き手の胸を打つ理由だ。