かつては古美術商や骨董市が主戦場であった木彫り熊だが、近年その取引の場は大手アートオークションや一流の百貨店美術画廊へとシフトしている。サザビーズやクリスティーズをはじめ、国内の主要オークションハウスにおいても「昭和モダニズム」「アール・ブリュット/アウトサイダー・アート」のセクションでフィーチャーされる機会が激増した。
特に2026年現在のアート市場では、名作の争奪戦がさらに激化している。大手百貨店美術画廊で開催される特別企画展では、名工たちの物故作品だけでなく、伝統を現代の感性で再解釈する注目の新鋭現代作家による一点物が並び、開場と同時に即完売する事例が相次ぐ。投機的な資金の流入も相まって、ヴィンテージのみならずコンテンポラリーな作品まで含めた市場全体が熱を帯びているのだ。