都内の大型店舗で働くスタッフは、現場の混乱と変化をこう語る。「数年前までは、毎日ひたすら本の棚卸しと値札貼りに追われていました。今は査定の知識が全く違います。遊戯王カードの型番を見極めたり、ブランド古着の真贋を判定したり。スタッフに求められるスキルは完全に別物になりました」。
来店する客層も様変わりした。かつては静かに本を探す高齢者や読書家が中心だった店内は、今やトレカの対戦に興じる若者の熱気と、スマホ片手に目ぼしい商品を検索する転売ヤー(せどり業者)の鋭い視線、そして免税手続きを求める外国人観光客の多言語で満たされている。静寂だった「本屋」の面影は、そこにはもうない。