かつてプレミア本を探すといえば、神保町の古書店街やサブカルチャーの聖地として知られるまんだらけなどの専門店舗へ足を運ぶのが常識だった。玄人目線の厳格な鑑定眼によって価格設定がなされ、マニアの間だけでひっそりと流通していた時代だ。
しかし現在、ヤフオクやメルカリといったC2Cプラットフォームの普及により、誰もが個人の裁量で古書を出品・売買できるようになった。これにより、一般家庭に眠っていた未掘り出しの良品が相次いで市場になだれ込む一方、専門店の目利きによる鑑定証明がついた個体は「本物の証」として、オンライン上の個人取引以上の高値で競り落とされるという二極化現象を生んでいる。