警察の捜査では、男が事件の数日前からSNS上で犯行をほのめかす投稿を行っていたことが分かっている。これについて問い詰めると、男は少しだけ笑みを浮かべた。「誰かに止めてほしかったわけじゃない。私の存在を、この世界に刻み込みたかった。誰も私を見ようとしないから、無理やりにでも視線を向けさせる必要があったんです」。
現代の犯罪において、SNSは自己顕示の道具として機能する。男にとって、立てこもりという劇場型の犯罪は、自らの存在証明のための「舞台」だったのだろう。承認欲求の歪んだ暴走が、最悪の形で具現化した瞬間だった。