お茶の抗ウイルス作用といえば、緑茶に含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)などのカテキン類も有名です。緑茶カテキンと紅茶の比較を行うと、どちらも優れた抗ウイルス活性を持っていますが、作用のスピードと構造に興味深い違いがあります。
緑茶のカテキンが茶葉の発酵過程で2分子結合(重合)して生まれたものが、紅茶のテアフラビンです。分子量が大きくなったテアフラビンは、ウイルスのスパイクタンパク質に対してより強固に結合する性質を持っています。試験管内の実験では、紅茶抽出液とウイルスが接触した際、わずか15秒〜30秒程度の短時間で99.9%以上のウイルスが不活化したというデータも報告されています。
緑茶も日常的な感染予防に極めて有用ですが、外出先からの帰宅直後や即効性を期待するうがい用としては、紅茶のテアフラビンが非常に頼もしい味方となります。