「毛の色だけで性格が決まるはずがない」と考える方も多いはずです。しかし、近年の研究では猫の毛色と性格の科学的根拠が次々と提示されています。その鍵を握るのが、猫の毛色を決める遺伝子とメラニン色素の生合成プロセスです。
毛色を決定づけるメラニン色素(ユーメラニンやフェオメラニン)の合成経路は、脳内で感情や行動をコントロールする神経伝達物質(ドーパミンやノルアドレナリン)の生成経路と一部共通しています。つまり、毛色を決定する遺伝子の働きが、同時に脳内化学物質のバランスにも影響を及ぼし、結果として気質の違いを生み出す仕組みです。
米カリフォルニア大学デービス校が実施した1,200人以上の飼い主を対象とする大規模行動調査でも、特定の毛色と攻撃性や社交性の間に有意な関連性が確認されました。もちろん環境や社会化期の影響も大きいものの、毛柄が性格のベースを形作っている点は生物学的にも裏付けられています。