ネット上やSNSで「黒糖は体に悪い」「添加物だらけ」といった極端な噂が飛び交う背景には、市場に流通している黒糖製品の定義と分類への無理解があります。黒糖は消費者庁の食品表示基準によって、大きく2つの種類に厳密に区分されています。
加工黒糖自体も日本の食品安全基準を満たしており、直ちに毒性を持つわけではありません。粗糖や糖蜜をブレンドして成形されているため、伝統的な純黒糖が持つ微量ミネラルバランスとは異なる組成を持ちます。また、かつて製造過程で生じる焦げに含まれるアクリルアミドを懸念する声もありましたが、一般的な食用量で健康被害が及ぶレベルではないことが農林水産省などの検証でも判明しています。
原材料表示を確認し、原材料名に「さとうきび」のみが記載されているものが純黒糖です。「体に悪い」という過剰な風評被害に惑わされる必要はありませんが、栄養面での恩恵を期待するのであれば、混ざり気のない純黒糖を選び、適正量を守ることが鉄則です。