永田町の関係者を取材すると、今回の政府の動きはこれまでにない警戒感に包まれている。内閣官房を中心とする法務・危機管理チームは、法律上の要件を満たすかどうかの最終検証に入った。単なる予防的措置を超えた、実効性のある法的根拠の整理が急ピッチで進められているのだ。
キーパーソンとなるのは内閣総理大臣の最終決断だ。与党幹部との断続的な協議では、経済への打撃を懸念する慎重派と、一刻も早い発令を求める強硬派が激しく対立。水面下で行われた極秘会合の打診に対し、ある官邸関係者は「もはや躊躇している時間はない」と漏らした。決定プロセスは最終段階を迎えつつある。