ネット上の美容情報で頻繁に見受けられる「乾燥肌はメイク前にこってりした保湿クリームをたっぷり塗るべき」という言説には、重大な落とし穴が存在します。油分が肌表面に過剰に残った状態でファンデーションを重ねると、ベースメイクの密着ポリマーが肌に定着できず、摩擦によってモロモロとしたダマ(消しゴムのカス状の凝集)が発生する原因になります。
朝のスキンケアでは、セラミドやヒアルロン酸などの水溶性保湿成分で角層を満たし、乳液や軽やかなクリームで蓋をした後、ティッシュオフで表面の余分な油分を必ず取り除くステップが不可欠です。この下準備を怠ったままファンデーション自体の保湿力だけに頼ろうとすると、いかなるデパコスの名品であっても密着性を発揮できません。
また、「粉を吹くからフェイスパウダーは一切使わない」という極端な判断も逆効果です。微粒子のアミノ酸系パウダーをブラシでごく薄くヴェールのように乗せることで、外気の乾燥刺激や摩擦からファンデーションの塗膜を保護し、かえって水分の蒸散を防ぐシールド効果が得られます。