彼の代表作を振り返ると、多彩な共演者との身長差が視覚的な面白さを生み出してきた。ヴェネツィア国際映画祭で日本人初の新人賞を受賞した『ヒミズ』では、等身大の若者らしいリアルな佇まいが画面に漂っていた。過剰な威圧感を与えない172cmというサイズ感が、作品の持つ切実な空気感と見事に調和していたのだ。
一方で、大ヒットを記録した人気漫画の『実写化映画』である『寄生獣』においては、共演した東出昌大(189cm)や深津絵里(156cm)といった振れ幅の大きなキャスト陣と共演。高身長の東出と並ぶシーンでは、明確な身長差がありながらも、染谷の放つ眼光と佇まいによって全く見劣りしない圧倒的な拮抗関係を作り上げていた。背の高さではなく、役の芯の太さで画面を支配する彼ならではの真骨頂と言える。