ロゴデザインの現場に最も劇的な変化をもたらしたのは、観戦プラットフォームの主役交代だ。日本野球機構(NPB)公式戦のライブ配信を支えるDAZNや、徹底した中継でコアなファンを掴むJ SPORTSの画面上で、ロゴはどのように映るのか。この問いが制作現場の最重要課題となっている。
スマートフォンの画面右上、わずか数ミリ四方のスコア表示枠。暗いナイトゲームの背景でも一瞬で球団を判別できるコントラストと輪郭。かつてのような多色刷りのグラデーションは影を潜め、ベタ塗りのフラットデザインや視認性の高い太めのストロークが主流となった。テレビ中継を前提としていた昭和・平成のロゴから、手のひらの画面でスクロールされる令和のロゴへ。メディアの主戦場が変われば、デザインの必然性もまた変わるのだ。