ワイキキから車を走らせること約45分。オアフ島ノースショアの手前に位置するワヒアワの大地に、ハワイの農業史を塗り替えた一大拠点が聳え立つ。
1900年代初頭、若き実業家ジェームズ・ドールはこの地でパイナップルの大規模開墾に着手した。彼の革新的な栽培技術と加工流通システムは、のちのドール・フード・カンパニーの礎を築き、小さな島国ハワイを世界有数のパイナップル王国へと押し上げた歴史を持つ。
その輝かしい足跡を現代に伝えるのが、言わずと知れた名所ドール・プランテーションだ。園内を走る黄色い蒸気機関車型のレトロな列車ドール・パイナップル・エクスプレスに乗り込めば、約20分間のノスタルジックな旅が始まる。車窓を流れる広大な畑、パイナップル以外の熱帯フルーツやハーブの香り、そしてガイドが語るハワイ開墾のドラマに、誰もが深く引き込まれるはずだ。