2026年春、工藤元校長が退任すると、学校運営の舵取りは後任へと引き継がれました。しかし、カリスマ的指導者が去った後の組織には、必然的に「揺り戻し」の波が押し寄せることになります。後任体制のもとで、小テストの実施方法の見直しや、一部の指導方針における従来型手法の再導入などが進められました。
この方針転換に対し、メディアや一部の保護者コミュニティの間で「改革の後退」「方針の迷走」といった批判が浮上しました。とりわけネット上を中心に麹町中学校の学力低下の噂が取り沙汰され、自律学習についていけない生徒の基礎学力が損なわれているのではないかという疑念が広がりました。
教育関係者への取材によると、現場では「生徒主体の自由」と「公立校として担保すべき基礎基本の習得」の間で激しい試行錯誤が続いていた実態が浮かび上がります。自由度を高めた結果として生じた学習習慣の二極化に対し、一定の枠組みや到達度チェックを再構築する動きは、現場の教員にとっては教育的責任を果たすための現実的な調整でもありました。一連の混乱を経て、現在は極端な理想論と旧来の管理主義の双方を排した、調和型の指導体制へと収斂しています。