番組の歴史の中で紹介された酒場は優に1000軒を超えており、公式やファンコミュニティによる吉田類の酒場放浪記 店舗一覧のデータベース化が進んでいます。番組に登場した店は「類さんが愛した名店」として聖地巡礼の対象となり、放送後何年経っても全国からファンが訪れる現象が続いています。
しかし、ファンの間でしばしば話題にのぼるのが「あのお気に入りの店が閉まっていた」という閉店情報です。調査を進めると、酒場放浪記のロケ店における閉店理由の多くは、経営不振ではなく「店主の高齢化と後継者不足」、あるいは「昭和期に建てられた木造建築の耐震問題や都市再開発」に起因していることが分かります。
特に酒場放浪記のロケ地として数多く登場した東京の下町エリア(立石、浅草、門前仲町、北千住など)では、大規模な駅前再開発に伴い、惜しまれつつ暖簾を下ろした老舗が少なくありません。店主が長年守り続けてきた秘伝の煮込みや炭火で香ばしく焼き上げるもつ焼き、素朴ながら唯一無二のポテトサラダといった歴代人気メニューの味は、惜しまれつつも人々の記憶の中に刻まれています。訪問を検討する際は、最新の営業状況を事前に確認しておくことが欠かせません。