悲劇はそれだけでは終わらなかった。錦之介との間に生まれた四男は、家庭の崩壊や環境の激変に苦しみ、次第に道を外れていく。2004年には、淡路恵子の自宅マンションに不法侵入して金品を盗もうとする事件を起こし、現行犯逮捕されるという衝撃的な事態に発展した。
実の息子が起こした事件に対し、淡路恵子は逃げることなく毅然と記者会見の場に立った。「親の責任」を口にしながらも、涙を堪えて我が子の罪を厳しく断じた姿は、世間に強い衝撃を与えた。甘やかすことのない厳しい態度は、母としての最後の愛情表現だったに違いない。しかし、その四男も後に服役中の刑務所で自ら命を絶つという、あまりにも痛ましい最期を迎える。愛憎と哀しみが交錯する中、淡路は母として底知れぬ孤独と痛みを一身に受け止め続けた。