門田博光という野球人のクライマックスは、1988年に訪れました。南海ホークスがダイエーへの身売りを発表し、球団史最後の年となったこのシーズン、門田氏は40歳を迎えていました。
衰え知らずの打棒は冴え渡り、打率.311・44本塁打・125打点という圧巻の数字をマーク。本塁打王と打点王の二冠を獲得し、パ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いたのです。40歳以上での本塁打王・打点王・MVPはいずれも日本プロ野球史上最年長記録であり、「不惑の大砲」の異名は全国のファンの胸に深く刻まれました。
チームが激動の過渡期にある中、昭和最後の緑のユニフォームを背負ってスタンドへ放り込み続けた姿は、南海ホークスという球団の歴史を締めくくる最高のモニュメントとなりました。