大手Q&AサイトやSNS上では、「毛量が多くて横に広がるから美容室で軽くしてもらったのに、数週間で前よりひどい頭になった」という切実な声が絶えません。現場のトップヘアデザイナーへの取材を進めると、ここには髪横に膨らむNGカット真相が横たわっていることが浮き彫りになります。
横に広がる根本的な原因を考慮せず、単純にセニングシザー(すきバサミ)で根本から中間にかけて毛量を間引きすぎると、内側に「短くて硬い毛」が無数に生まれます。この短い毛がバネのような役割を果たし、上から被さる長い毛を内側からグイグイと押し上げてしまうのです。その結果、切った直後は軽く感じられても、1〜2週間経って髪が数ミリ伸びた瞬間、内側から爆発的なボリュームアップが引き起こされます。
美容師の技術格差を指摘する声も多く、「スキバサミを根元付近に縦ではなく横向きに入れてしまう施術」は最も避けるべきタブーとされています。梳いて空間を作るべきゾーンと、重さを残してボリュームを抑えるべきゾーンの毛流設計を見誤ったカットは、毎朝のスタイリングを絶望的な難易度へと変貌させてしまいます。