背景にあるのは、数年間にわたる無計画なツール導入の反作用だ。リモートワークとリアル出社のハイブリッド環境が定着した結果、個人が使うコミュニケーションツールやクラウドストレージは爆発的に増加した。その結果、必要な情報がどこにあるのか探すだけで、1日平均40分以上が費やされているという調査結果もある。
さらに深刻なのが「静かな固定費の膨張」だ。月額数百円から千円程度のサブスクサービスを複数契約したまま放置し、使っていない機能に支払いを続けたらどうなるか。年間で数万円規模の無駄が発生しているケースは珍しくない。情報だけでなく、支出の分散もまた、現代人の生活をじわじわと圧迫している。