2026年の冬は、日本列島に数十年ぶりとも言われる強烈な極渦(きょくうず)をもたらした。特に北海道の内陸部に位置する富良野盆地では、連日のように氷点下25度を下回る極寒の日々が続いている。この容赦ない寒さが、麓郷の森に佇む「石の家」の屋根から、地面に届かんばかりの巨大な氷の柱を創り出した。
かつてドラマの中で、吉岡秀隆演じる純と中嶋朋子演じる蛍が、吐く息を白くしながら見上げたあの冬の光景。それが、令和の最新テクノロジーに囲まれた私たちの目の前に、全く同じ姿で再現されたのだ。訪れた人々は、静寂の中に響く風の音と、陽光を浴びて青く輝く氷柱の美しさに息を呑む。