日本国内の主要メディアが長年にわたり沈黙を決め込むなか、決定的な転機をもたらしたのは海外からの厳しい視線だった。英公共放送BBCが放映した衝撃的な調査報道は、業界内に蔓延していた事無主義と忖度の文化を根底から揺さぶった。
大手テレビ局と特定の芸能事務所が結んだ強固な利害関係。それこそが、被害の声をもみ消し続けた構造的要因に他ならない。ヒット作を生み出す権力者が絶対的な法として君臨し、誰もそれに異を唱えられない異様な空間。一度築かれた共犯関係を解消することは容易ではなく、メディア自身のリテラシーと倫理観が根本から試されている。