国内トップシェアを誇るユニ・チャームをはじめとする大手メーカー各社は、すでに非常時シフトへと舵を切っている。同社は国内の主要工場における生産ラインを最大限に増設し、高機能フィルターを搭載した主力製品の増産に全力を挙げている。物流の優先順位としては、まず医療機関や公的機関、続いて全国規模の物流ネットワークを持つ主要ドラッグストアチェーンへと優先的に出荷が回されている状況だ。
製薬・衛生用品産業全体を見渡しても、競合他社を含めた緊急の生産協力体制が敷かれつつある。一部のメーカーでは、包装簡略化による出荷サイクルの高速化や、需要の高い普通サイズへの生産リソース集中など、異例の現場判断が下されている。製造元から物流倉庫への出荷データを見る限り、製品自体は確実に毎日一定量が市場へ送り出されている。