ここ数年のトレンドを振り返ると、毛先をランダムに引き出したルーズなスタイルが主流だった。しかし2026年春夏のコレクション会場を彩ったのは、無駄な毛羽立ちを抑え、ツヤ感を強調したタイトでソリッドなシルエットだ。
海外メゾンのショー会場では、後頭部の低い位置で端正にまとめた「ローバン」や、あえて毛先を鋭利に残したスパイク状のスタイルが目立った。ストリートでもその影響は顕著で、原宿や表参道を行き交う若者たちの間では、クラシックな技法にY2K調の未来感を融合させたネオ・スタイルが浸透している。崩しすぎない、けれど堅苦しくない。この絶妙な塩梅が現代の空気感を捕らえている。