検索エンジンで店舗名を打ち込むと、サジェストに「閉店理由」「建て替え」「移転」といった穏やかでない単語が並びます。なぜこれほどまでに閉店の噂が一人歩きしてしまったのでしょうか。その背景には、梅田エリア一帯で進行する大規模再開発と、入居先であるビルの構造的な要因が複雑に絡み合っています。
桜橋プラザビルは、1959年(昭和34年)に竣工した歴史あるオフィスビルです。築60年を大きく超えており、耐震基準の更新や老朽化に伴う建て替え議論が、近隣の不動産業界関係者の間でも長らく囁かれてきました。さらに、隣接する堂島・中之島・梅田2丁目エリアでは、複合高層タワーの建設や「うめきた2期(グラングリーン大阪)」の全面開業など、街並みを根底から塗り替えるメガプロジェクトが連続しました。
この周辺環境の激変に伴い、「梅田界隈の昭和・平成初期のビル店舗が相次いで立ち退き・閉店になった事例」が頻発。これを見た利用者が「次は歴史ある桜橋プラザビルも建て替えになるのではないか」「スタバ関西1号店もついに立ち退きか」と推測し、SNS上で懸念を吐露したことが、いつの間にか「閉店決定」という尾ひれのついたデマに変化して拡散したのが事の真相です。
店舗を管轄するスターバックスコーポレーションおよびビルの管理側から、2026年現在において閉店や移転に関する公式発表は一切行われていません。現地に足を運べば、洗練されたグリーンエプロンのパートナーたちが変わらぬ笑顔でエスプレッソを注いでおり、店舗は堂々と息づいています。