キョンシー作品が日本にもたらしたカルチャーショックは、単なる一映画の枠を完全に超えていた。チャイルド・フィルムが劇場公開した『幽幻道士』シリーズは口コミと熱狂的なリピーターを生み、配給収入を大きく伸ばす快挙を成し遂げた。
さらにその勢いを受けてTBSが放映したテレビドラマ『来来!キョンシーズ』は、毎週のお茶の間に「息を止めれば襲われない」という独自のパニックと興奮を届けた。学校の下駄箱や公園では、自作のお札を貼ってキョンシーごっこに興じる子どもたちの声が響き渡る。カンフーとホラーとコメディが見事に融合した独特の世界観は、昭和末期の日本の子供社会に消し去れない深い爪痕を残したのだった。