石破茂首相を戴く政権与党の足元では、従来の党内派閥の枠組みを超えた新たな権力闘争が激化している。表向きの一致結束とは裏腹に、政策決定のプロセスで繰り広げられる暗闘は凄まじい。こうした権力の暗部に忖度なしで切り込む姿勢こそ、本物の政治ジャーナリズムと言える。
官邸や各省庁の発表をそのまま流すだけの記者クラブ報道では、政治の「地殻変動」の本質は見えてこない。永田町の廊下に潜み、夜の料亭や極秘の会合に張り付く取材班の努力が、仮面を剥ぎ取る。読者が真に知りたいのは、綺麗なスピーチの背後に隠された本音と利害関係なのだ。