今大会のスタンドを沸かせたのは、相手DFに囲まれながらも足の裏を巧みに使って狭いスキマをすり抜けるドリブル突破の数々だった。ブラジルやスペインの育成現場では当たり前とされてきた「足の裏のタッチ」や「トーキックでの素早いシュート」が、日本のジュニア世代にもすっかり定着している。
とりわけ印象的だったのは、タッチライン際での1対1の局面だ。相手の重心の逆を突くフェイントから、コンマ数秒のタイミングで放たれるトゥーシュート。GKのタイミングを外すその一撃は、8人制サッカーの広いピッチではなかなか身につかないフットサル特有の武器である。指導者たちが単に「蹴る・走る」ではなく、「相手を観察して逆を突く」技術を根気強く仕込んできた成果が、ピッチ上で色鮮やかに花開いている。