一方のネパール側では、コロナ禍からの完全な脱却を遂げた観光業が力強い回復を見せています。ヒマラヤを目指すトレッカーや文化遺産を訪れる観光客が急増し、外貨準備高は改善傾向にあります。しかし、慢性的な貿易赤字と国内のインフレ圧力が、ルピーの価値を押し下げる要因として依然としてくすぶっています。
特にエネルギー価格の高騰がネパール国内の物価を押し上げており、これが通貨ルピーの実質的な購買力を低下させています。円が強くなっても、現地での滞在費がそれ以上に高騰しているため、日本人旅行者にとっては「思ったほどお得感がない」という奇妙な現象が起きています。