日本の映画興行史を振り返ると、アニメーション作品が打ち立ててきた数字は驚異的です。興行通信社をはじめとする公式記録において、日本国内で公開されたすべての映画(洋画の実写を含む)の頂点に立つのが、2026年に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』です。国内興行収入404.3億円という金字塔は、全世界興行収入でも500億円を大きく超え、名実ともに歴史を塗り替えました。
日本アニメの金字塔を打ち立ててきたスタジオジブリの興行収入ランキングでは、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』(316.8億円)を筆頭に、『もののけ姫』(201.8億円)、『ハウルの動く城』(196.0億円)、そして米アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『君たちはどう生きるか』(約93億円)など、圧倒的なブランド力を誇示し続けています。
さらに現代の日本映画界を牽引するツートップが、新海誠監督と国民的IPの劇場版シリーズです。新海誠監督の歴代作品の興収を見ると、『君の名は。』(250.3億円)、『天気の子』(142.3億円)、『すずめの戸締まり』(149.4億円)と、3作連続で100億円突破という邦画史上類を見ない大記録を達成しました。
また、近年の爆発的成長を象徴するのが『名探偵コナン』と『ONE PIECE』です。名探偵コナンの歴代興行収入は、かつて30億〜40億円規模で推移していたものが、2018年の『ゼロの執行人』(91.8億円)を契機に急伸し、2026年の『黒鉄の魚影(サブマリン)』でシリーズ初の100億円(138.8億円)を突破。続く2026年の『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』では約157億円を叩き出しました。東映アニメーションが誇る『ONE PIECE FILM RED』も興行収入197.0億円を記録し、音楽と映像が融合したフェス型映画として社会現象を巻き起こしています。