もし持ちかけられた不当な要求を断った場合、タレントの活動にはどのような影響が出たのでしょうか。過去の取材記録や当事者の証言を紐解くと、枕営業を拒否した結果として科された理不尽なペナルティの数々が見えてきます。
最も典型的な報復は、「キャスティングからの即時除外」です。決定していたはずの連載企画やグラビア掲載が「諸般の事情」として急遽差し替えられ、以後はその編集部や番組からの連絡が完全に途絶えるといった事例が報告されています。
さらに陰湿なケースでは、要求を拒絶したタレントに対して「あの子は扱いづらい」「現場での態度に問題がある」といった虚偽の風評を業界内に流布される被害もありました。10代後半から20代前半の若いタレントにとって、業界内の権力者から疎まれることは「事実上の活動停止」を意味していたため、恐怖心から声を上げられない構造が固定化していたのです。