ドロップCはギター単体で完結するものではなく、バンドアンサンブル全体の低音設計と密接に結びついています。ギターがドロップCを採用する場合、ベースも当然ながらドロップCベースチューニング(低音から C - G - C - F )へと追従するのが通例です。
しかし、ベースにおける最低音「Low-C(約32.7Hz)」は、ギター以上に弦の質量とスケール長を要求します。一般的な34インチ(ロングスケール)の4弦ベースに標準的な弦(.105など)を張ってCまで下げると、もはや音程感を識別できないほど輪郭がぼやけます。そのため、4弦ベースで対応する場合は最低でも.115〜.120、理想的には5弦ベース用のセットから太い4本(.125〜.130を含む低音側)を抜き取って張るか、最初から35インチのスーパーロングスケールやマルチスケール(ファンドフレット)を採用した5弦ベースでLow-B弦を半音上げてCを鳴らすアプローチが現場では主流です。
歴史的に見ても、ドロップCが生み出したヘヴィリフの数々は、ラウドロック史における金字塔となってきました。以下は、時代を超えてギタリストを魅了し続けるドロップC有名曲・代表曲一覧です。
【海外の代表曲】
・System of a Down - 『Chop Suey!』 / 『Toxicity』
・Killswitch Engage - 『My Curse』 / 『The End of Heartache』
・Bullet for My Valentine - 『Tears Don't Fall』
・Slipknot - 『Duality』 / 『Before I Forget』
・Deftones - 『Change (In the House of Flies)』
【国内の代表曲】
・マキシマム ザ ホルモン - 『恋のメガラバ』 / 『ぶっ生き返す!!』
・coldrain - 『The Revelation』 / 『Envy』
・SiM - 『KiLLiNG ME』
・Pay money To my Pain - 『Weight of my pride』
これらの楽曲を聴けば明らかなように、単なる重さだけでなく、ドロップC特有の「金属的なアタック感」と「開放弦の爆発的な鳴り」が、楽曲全体のダイナミクスを決定づけています。