近年のホラー映画界を牽引するのは、鬼才ジェームズ・ワンの存在にほかならない。彼が生み出した『アナベル 死霊館の人形』は、実在の呪われたアンティーク人形をモデルに、古典的なオカルトホラーの文脈を完璧に再構築してみせた。静寂と暗闇を巧みに使った演出は、観客の心拍数を限界まで跳ね上げる。
この潮流を加速させたのが、ヒット作を連発するメガヒットレーベルのブラムハウス・プロダクションズだ。低予算でありながら圧倒的なアイデアと洗練された映像表現で、低迷していたジャンル映画を興行の主役に押し上げた。彼らの制作スタイルは、ハリウッドにおける映画産業のビジネスモデルそのものを塗り替えたと言っても過言ではない。