社会人野球の二大タイトルとして知られる「都市対抗野球大会」と「社会人野球日本選手権」ですが、両者のコンセプトには明確な相違点があります。最大の違いは、他チームから戦力を借りる補強選手制度の有無です。
夏の都市対抗野球は「都市の代表」という地域密着の性格が強く、予選で敗退した同一地区のチームから優秀な選手を最大3名補強して戦うことができます。一方、秋の日本選手権は「会社・クラブの単独チーム日本一決定戦」という位置づけです。日頃から苦楽を共にしてきた生え抜きのメンバーのみでベンチ入りメンバーを構成するため、チーム本来の組織力、バッテリーの呼吸、ベンチワークの巧拙がダイレクトに勝敗を左右します。
また、開催地も夏の「東京ドーム(黒獅子旗)」に対し、秋は「京セラドーム大阪(ダイヤモンド旗)」で開催されます。純粋なチーム力を競い合う舞台だからこそ、選手や指揮官が抱くプライドは極めて高く、野球ファンからも「玄人好みの極上トーナメント」として熱狂的な支持を集めています。