容姿端麗なスターにありがちな「生まれつきの才能だけで順風満帆にトップへ登りつめた」という見方は、山下智久の実像とは大きくかけ離れています。華やかな表舞台の裏側で、彼は常に自身のアイデンティティや将来に対する危機感と戦い続けていました。
NEWSの結成当初、実質的なセンターおよび牽引役としてグループの顔を務めるプレッシャーは計り知れないものがありました。明治大学商学部への進学と卒業も、過密な芸能活動と両立させながら成し遂げたものです。「学業も仕事も中途半端にしたくない」という本人の強い意志は、当時から極めて理性的で自律的なものでした。
また、彼の大きな転換点となった「英語力の習得」も、周囲が想像する以上に地道な積み重ねによるものです。多忙なスケジュールの合間を縫ってネイティブの講師とマンツーマンで学び、テキストを常に持ち歩いて単語を暗記し続けた日々が、のちの海外ドラマ『THE HEAD』や日仏米共同製作ドラマ『Drops of God/神の雫』での主演という国際的結実へと繋がっています。「美貌のアイドル」というパブリックイメージに安住せず、自ら退路を断って実力を磨き続けたストイックさこそが、彼の真のコアと言えます。