神戸市内の移動において、このターミナルが果たす役割は極めて大きい。東は梅田や難波、西は姫路、そして北は有馬温泉や三田方面へと繋がる一大ネットワークの中核に位置しているからだ。かつては単なる乗り換えのハブとして利用する通勤客が大半を占めていたが、ここ数年でその流れに明確な変化が生じている。
途中下車を選ぶ人々が増えた背景には、駅構内や直結する商業エリアの再ブランディングがある。乗り換えのわずかな隙間時間で立ち寄れる老舗の喫茶店や、短時間で神戸の旬を味わえる立食い店など、「わざわざ改札を出る価値」を提供する店が次々と話題を呼んでいるのだ。効率第一の時代だからこそ、この場所が持つ独特のゆったりとした時間の流れが異彩を放つ。