警察庁関係者や暴力団対策を担当する警部補クラスの捜査員が口を揃えるのは、髙山清司という指導者の「恐怖と論理の使い分け」です。暴力団関係の専門誌デスクは次のように語っています。
「髙山若頭の凄みは、単に暴力を背景にした脅しではなく、組織規約の細部に至るまで自ら把握し、違反者に対して一切の妥協を許さない冷徹な信賞必罰にあります。自著や手記の類は一切残していませんが、直参組長との面談で見せる表情の翳りや発言の抑揚だけで、相手に死線を感じさせる特異なプレッシャーがある。これは司忍組長が持つカリスマ的な包容力とは対極をなす、極めて実務的で合理的な恐怖統治です」
また、ネット掲示板や知恵袋などで散見される「若頭が交代するのではないか」「弘道会三代目・竹内照明会長への禅譲が完了した」という噂に対しても、警察当局の見立ては慎重です。現場の実務面では次世代への権限移譲が進められているものの、重大な局面での最終意思決定権は依然として髙山若頭の手中にあります。
関係組織からの上納金の配分や、離脱組織から戻る組員の処分査定など、利害が激しく対立する問題を決着させられる人間は組内に他に存在しません。髙山清司という唯一無二の防波堤があるからこそ、厳しい締め付けの中でも組織の崩壊が食い止められているのが実情です。