飛び級制度自体は存在しないものの、京都大学医学部特色入試の合格者一覧には、まさに「伝説」と呼ばれるにふさわしい異能の高校生たちが名を連ねてきました。
特色入試が本格導入されて以降、大きな話題を呼んだのが国際数学オリンピック(IMO)や国際生物学オリンピック(IBO)で世界メダルを獲得した高校生たちの現役合格です。合格者の出身高校を見ると、灘高校(兵庫)、洛南高校(京都)、東大寺学園高校(奈良)、甲陽学院高校(兵庫)、筑波大学附属駒場高校(東京)といった全国トップレベルの進学校が目立ちます。
彼らの中には、高校1〜2年次で世界レベルのコンテストでメダルを獲得し、高3の春には大学専門課程の論文や高度な洋書を原書で読みこなしていた生徒が実在します。当時の取材や合格手記において語られた「高校の授業枠に囚われず、自らの探究心に従って学問を突き詰めた」という証言は、まさに学問の自由を標榜する京都大学の理念を体現するものでした。
また、彼らの現在を追跡すると、単に臨床医を目指すだけでなく、基礎医学研究者や人工知能(AI)を活用した次世代医療テクノロジーの開発、あるいは医師免許を取得した上で数理生物学の最先端領域へ進出するなど、学際的なリーダーとして国内外の学会で活躍を見せています。