ロッテのツートップとして常に比較対象に挙げられるのが「パイの実」と「チョコパイ」です。どちらもチョコレートを主軸にしたロングセラーですが、そのアプローチは製菓工学的に正反対の思想で作られています。
パイの実が「乾性・サクサクの多層パイ生地の中にチョコを充填する内包型」であるのに対し、1983年に登場したチョコパイは「湿性・半生ケーキ生地でクリームを挟み、全体をチョコで覆うコーティング型」です。また、甘さ控えめでビターなカカオ感を追求した派生モデル「深みショコラ」の台頭により、消費者の選択肢はさらに細分化されています。主要スペックの比較データは以下の通りです。
原材料の面から見ると、パイの実は小麦粉、マーガリン、砂糖、カカオマス、全粉乳などを絶妙な配合で練り上げ、パイ生地の軽快なエアリー感を第一に設計されています。対するチョコパイは生洋菓子に近いリッチな水分保持を目指しており、両者は同じチョコレート菓子カテゴリーに属しながら、求められる喫食心理やシチュエーションが明確に切り分けられています。