結論から明かせば、「メンソール成分が直接的な引き金となってインポになる」という話は医学的な嘘(デマ)です。ハッカやミント由来の清涼成分であるL-メントール自体が、男性ホルモンの分泌を止めたり、陰茎の神経組織を破壊したりする毒性を持つわけではありません。
では、なぜこれほど強固な都市伝説が定着したのでしょうか。背景にはいくつかの説が存在します。かつて米軍で「兵士の性欲を抑えるためにメンソールタバコが支給された」という真偽不明の噂が広まったことや、メンソール特有のスースーとした感覚が「感覚を麻痺させて勃起力を奪うのではないか」というイメージに結びついたことが主な要因です。また、ネット上で「精子が溶ける」「精子数がゼロになる」といった過激なデマが拡散されたことも拍車をかけました。
成分単体で見れば無実であるものの、「メンソールタバコを常用している男性にED患者が多い」という事象そのものは紛れもない現実です。問題はメンソールという味付けではなく、煙とともに体内へ送り込まれる有害物質の作用にあります。