『POISON』には、社会批評という文脈とはまったく異なるベクトルで世界を驚かせた側面がある。それが、ネット上で自然発生的に広まり定番化した「赤ちゃんが泣き止む曲」という現象だ。海外のYouTube動画やSNSでも検証動画が相次ぎ、日本国内にとどまらない話題を集めた。
音響分析の専門家によれば、イントロにおける歪んだエレキギターの周波数成分や、反町隆史の低く落ち着いた声のトーンが、母親の胎内で聞こえる心音や血液の流れる音に近い特性を持つという。制作陣すら意図していなかったこの科学的副産物は、音楽業界の人間をも大いに唸らせ、過激なロックナンバーが秘めていた意外な「安らぎの力」を証明することとなった。