現代のネット社会において、過去の重大犯罪のデータは容易にアクセス可能な状態で保存されている。検索エンジンやSNSのレコメンド機能は、ユーザーの興味関心に合わせて、過去の猟奇事件に関するまとめサイトや動画を容赦なく表示する。
プラットフォーム企業は、暴力的なコンテンツや児童ポルノに対しては厳しい規制を敷いている。しかし、「過去の事件に関するテキストや画像」の流通に関しては、表現の自由や報道のアーカイブという大義名分のもと、事実上の野放し状態が続いている。アルゴリズムがもたらす「悪意の再生産」を防ぐための倫理的なガイドラインが、今まさに求められている。