千賀子夫人の出自を語るうえで欠かせないのが、第70代内閣総理大臣を務めた鈴木善幸氏の存在だ。岩手県の沿岸部から叩き上げで政界の頂点へと登り詰めた父の背中を見て育った彼女は、幼少期から政治の表と裏を皮膚感覚で理解していたとされる。
膨大な歴史の交差点に位置する彼らの家系図を開くと、そのあまりの華麗さに言葉を失う。大久保利通や吉田茂といった歴史的偉人の血を引く麻生家と、水産業界や政界に強固な地盤を持つ鈴木家。ふたつの名家が交差した婚姻は、単なる個人同士の結びつきを超えた大事件でもあった。家系図の中に刻まれた複雑な血縁関係は、今なお日本の政界において絶大な権威と信用を象徴している。