陸地面積の比較以上に劇的な転換をもたらすのが、海に広がる主権と権利の領域です。日本の領土と領海面積の真相に迫る上で欠かせないのが、国連海洋法条約(UNCLOS)に基づく排他的経済水域(EEZ)の存在です。
海上保安庁海洋情報部の集計データによると、日本の領土面積(約38万km²)に対し、領海と接続水域を含めた主権海域は約43万平方キロメートル、そして沿岸から200海里に設定される日本 排他的経済水域 ランキングは、公称で世界第6位(約405万km²)に位置します。領土と領海、EEZを合算した管轄海域の総面積は約447万平方キロメートルに達し、これは国土面積の約12倍に相当する途方もない規模です。
この広大な海域の存在は、単なる面積の誇示にとどまりません。水産資源はもちろんのこと、海底に眠るメタンハイドレート、レアアース泥、マンガン団塊といった戦略物資の宝庫であり、海洋資源大国としてのポテンシャルを意味します。領土だけで見れば61位の中堅国家が、ひとたび視界を海へと広げた瞬間、世界有数の海洋メガ国家へと変貌を遂げるのです。