きょうだい間の心理的ポジションの違いを語る上で欠かせないのが、心理学者アルフレッド・アドラーが提唱した出生順位理論だ。アドラーは、生まれた順番が個人の人格形成や家族内での立場に決定的な影響を与えると説いた。
長女は王座を占める「第一子」として手厚い関心を受けて育つが、弟妹の誕生によってその独占権を奪われる体験をする。その結果、責任感が強く、親の承認を求める優等生タイプになりやすい。一方、次女は生まれた瞬間から上にライバルが存在するため、他者の観察眼や協調性を自然と身につける。親の顔色や甘えどころを察知する要領の良さは、アドラーの理論からも説明がつく。次女が周囲から「愛らしい」と受け止められやすい背景には、こうした環境適応の歴史が存在している。