このブームを爆発的なものにした最大の契機といえば、日本テレビ系で放送されている大人気お笑い番組『有吉の壁』での活躍に他ならない。若手・中堅芸人たちがしのぎを削る過酷なお笑いの現場で、松尾が見せたIKKOキャラの破壊力は群を抜いていた。
現場のロケ先で不意に現れ、ドスの効いた声で「背負い投げ〜!」「幻〜!」と叫ぶ松尾の姿に、MCの有吉弘行をはじめ出演者一同が大爆笑。即興のフリートークでも完璧にIKKOになりきる高度な反射神経が試される中で、松尾の芸は磨き上げられていった。
『有吉の壁』で見せた爆発的な笑いは、瞬く間にSNSやネットニュースを駆け巡り、大人から子供まで誰もが口真似をする社会現象へと発展。過酷な現場で生まれた笑いのライブ感こそが、ブレイク旋風の推進力となったのだ。