現場ではどのような緊張感が漂っているのか、地元関係者や現地を訪れた登山者の証言から実情を検証します。
みなかみ町藤原地区の温泉旅館関係者は次のように語っています。
「数年前までは川の向こう側や山深い斜面で見かける程度でしたが、最近は宿の駐車場から数十メートルの藪の中で気配を感じたり、夜間にゴミ集積所周辺をうろついている個体が増えています。お客様には朝の散策を控えるよう声がけを徹底しています」
また、登山情報SNSや地域掲示板に寄せられた登山者の記録にも生々しい体験が綴られています。
「奥利根の林道を走行中、カーブを曲がった直後のガードレール脇に成獣が立っていて急ブレーキを踏んだ」「見通しの悪い沢沿いで強烈な獣臭を感じ、笛を吹き鳴らしながら後退した」といった報告が複数件投稿されており、「不意の遭遇(バッタリ遭遇)」の危険性が極めて高まっていることが窺えます。
地域では自治体の防災無線から「〇〇地区にて熊の目撃情報がありました。外出の際は十分注意してください」というアナウンスが日常的に流れる日もあり、地元住民は農作業時のラジオ携行や日没後の外出制限など、厳重な自衛措置をとっています。