三角絞めは足を使ったオリジナルのシザースホールドから派生したものであり、三角絞めの歴史的な前身と考える研究者もいる。技術の系譜をたどれば、シザースがいかに現代格闘技の礎を作ってきたかがわかる。
日本語では、胴絞(どうじめ、「胴体絞め」、ボディシザースにも使われる)や片足絞(かたあしじめ、「片脚絞め」)などの名称が存在する。三角絞めの変形には三角絞(さんかくじめ)という標準的な用語が使われる。これらの用語の体系は、日本の格闘技がいかに細部にまでこだわった技術哲学を持っているかを示している。
世界中のほぼあらゆるスタイルの格闘技において、シザースホールドは何世紀にもわたって使われてきたことも注目に値する。文化を越えて共通する原始的な本能、すなわち足で相手を制するという発想が、世界の格闘術を一本の糸でつないでいるのだ。