今回の決算数字で最も際立っているのは、売上高の質的変化だ。前年同期比での成長スピードもさることながら、原価率の低下に伴う粗利益の向上が目立つ。長らく同社の重荷となってきた高水準の研究開発費だが、一定の技術確立を経て量産フェーズへと移行したことで、営業損益の赤字幅は確実に縮小傾向を見せている。
セグメント別に見ると、産業用高精度レーザおよび光通信向けデバイスの出荷が牽引役となった。特に海外市場向け販路の開拓が実を結び始めており、為替の追い風も手伝ってセグメント利益を押し上げている。一方で、受託開発収益の波が大きいため、四半期ごとの業績の振れ幅には依然として注意が必要だ。