コンビの牽引車である高野正成の「キレ芸」は、ただ感情を爆発させているだけではない。どんな些細な違和感も見逃さず、瞬時に喜怒哀楽のボルテージを最高潮まで引き上げる反射神経の賜物だ。
しかし、その暴走をエンターテインメントへと昇華させているのは相方である岸大将の冷静な企画力に他ならない。岸は高野のトリセツを完璧に把握しており、どのタイミングで弄れば最も熱量が高まるかを計算し尽くしている。熱を放つ高野と、その熱源に絶妙なタイミングで薪をくべる岸。この相反する二人の対比こそが、彼らを唯一無二のポジションへと押し上げた最大の勝因と言えるだろう。