消費者が求めているのは、完璧な偶像の崩壊なのか、それとも親近感なのか。心理学的な視点から見れば、かつて絶対的なカリスマだった存在が自分たちと同じように年齢を重ねているという事実に、一種の安堵感を抱きたいという欲求が見え隠れする。時の流れには誰も抗えないという真理を、彼女の姿を通して確認したいのだ。
一方で、アンチエイジングの呪縛に苦しむ現代女性たちにとって、彼女の「加工なし」とされる姿は、むしろエンパワーメントとして機能することもある。シワや体型の変化を隠さずにステージに立つ彼女の姿に、「老いることは恥ではない」というメッセージを読み取るファンも少なくない。